さてタナベさんのリフトアップ車高調の取り付けです。
デリカでは初めての取り付けです。
標準アップ量がリアは15mmフロントは25mmになっていますね。
現状は前後の高さが均等なので前下がりのセッティングになりますね。
今回は前後基準調整範囲で調整で25mmずつ上げていきます。
車高調取り付け作業
最近では珍しい組付けがされていない車高調です。
どこのメーカーも完組での商品が増えていますが今だに組み込み無しですね。
いつも確認するので問題はないですがなぜ組付けしないのかがわかりません。
フロントはABSの配線にスパイラルチューブを巻き付ける必要があります。
そのほかの取り回しは純正と同じです。
ケース長が変わりますのでブレーキラインの止めも位置変更をして取り付けします。
ここら辺は説明書が入っていますので調整と言うレベルではないですね。
リアです。
リアは25mmセッティング位置になるように寸法を合わせて取り付けをしていきます。
アジャスターが入るということはバネの長さは短くなるということなので乗り味はどう変化がでるんでしょうね。
取り付け後は減衰力の調整は前後ともできません。事前に中間にセッティングをおこないました。
スタビリンクをショートのものに取り換えて取り付けします。
このスタビリンクですがセットのナットのロック機能がかなりきつく取り付けがかなり大変です。
組み込み完了で車高を見ます。
車高の高さ
ブッシュをすべて緩めています。この状態でリアは30mmアップでフロントは15mmアップでした。
フロントをリアに合わせてアップして前後同じ上げ量にセッティングしました。
車高が決まれば1G締めです。
1G締め作業
さて1G締めです。
この車両はそこまで大変ではありません。
アッパーアームの内側は少し特殊工具があれば簡単です。
締め直し完了で取り付け作業完了です。
さてここまでは大した問題もなく交換できましたが試乗しようとタイヤを見るとかなりのネガキャンでトーインです。
まともに走れませんので少し走行してすぐに四輪アライメント調整です。
四輪アライメント調整
なぜ取り付けしてしかも推奨より車高を上げているのにこの数値っていう数値です。
これって開発の時点で気が付くことではないのでしょうか。
こういった作りをするとせっかく良い物でもイマイチに感じてしまいます。
車高の変更でトーの数値が悪くなるのは仕方ありませんがこのキャンバーです。
リフトアップでネガに-1度30分です。ワインディング走行でもリフトアップしてする車両を目指いているのでしょうか?HPのセッティングには調整しきになりよいことばかり書いてありますね。
さて現状アッパーの調整はジオメトリーも変わってしまいますのであまり中央よりいじりたくありませんが仕方ありません。キングピンの変更で調整していきます。ネジ位置も変えるためまた外さなければいけません。
全開で起こしてまだネガです。走れるレベルにはなりましたがまた外してなど行っていてかなりの時間のロスです。トーの数値も取り付けしただけで40mmもトーインになっていますので今の車高調ではあまり例がないほどの数値です。
ストラットボルトにつけるキャンバーボルトをご用意して純粋にキャンバーの調整をする方が良い感じがしますね。
結局私が思っていたセッティングはできません。キャンバーに合わせてトーを変化するしか方法はありませんでした。
それでも数値は良い状態まではできました。
せっかく良い感じのものでもセッティング不良がかなり気になります。最終確認をしてメーカーはこれでどうやって数値をだしたのかがすごく知りたいです・・・
車高調取り付けと四輪アライメント調整後のインプレッション
減衰力中間で乗り心地はマイルドです。
良い乗り味だとは思いますがキングピンの変更が走りや轍などのハンドルのとられなどに影響をだしてくる可能性はありますがそこを踏まえた上で開発がされているのであれば問題はないのですが・・・
無事取り付けできました。
それではこの度はありがとうございます。
また何かございましたらよろしくお願いいたします。
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※2024年1月より自助努力による維持は困難であると判断しサスペンション交換工賃を改正しております。
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