ベンツSLにESPELIRのダウンサスの取り付けです。
SLはベンツの中でも結構大変な車両です。少しお時間がかかりました。
ESPELIR(エスペリア)のダウンサスはSLへの装着は初ですがどれくらいのダウン量になるのでしょう。
ダウンサス交換作業
フロントはR230はダブルウイッシュボーンです。
通常R230はエアサス車が多いのですが故障が多いそうであえてスプリング車を探してご購入されたそうです。
またこのスプリングが交換が少し大変なんです。下側のブラケット部分はボールジョイントになっていてその部分を外せば足回りは通常なら簡単に外れるんですが年式や距離などでボールジョイントは大抵外れません。なのでロアアームごと取り外しをおこないます。
角度さえ合わせればロアアームも簡単に外せますので少し手間は増えますがアームごと取り外しました。どのみち1G締めをおこなうのでブッシュ部分は問題無しです。
左右ともアームを抜いて外しましたが片側にはAMGのキャンバー補正ボルトが入っていて片側はノーマルになっていました。純正では入っていないので四輪アライメント数値が気になる所です。
スプリングを交換して後は戻します。バンプラバーはこの車両は1山しかない小さいバンプが純正で装着されていますのでカットは不可です。
続いてリアですがリアはどこかで1度内張りがばらしてあるのか組み方が変な部分が多いです。差し込みのところは差し込まれていなかったりクリップが左右で違ったりとあります。
一番上のカバーだけをバラせばトップナットにはアクセスができます。
クリップの位置は左右を揃えておきました。
下側もこの車両は大変です。当店ではMPVの用にバラします。(私の覚えで書いています。笑)
はずれれば後は戻して1G締めの作業をおこないます。
1G締め作業
ここまでで3時間かかりました。ダウンサスでは時間がかかる車両でした。
車高の高さ
結構下がっていますね。
ダウン量が多いです。試乗後四輪アライメントです。
四輪アライメント調整
ベンツはトープレッシャーバーをつけての調整になります。
名前の通りだと思いますがちからを外側にかけた状態で数値を調整していきます。ベンツだけにつかう部品になりますので当店は外車はさほど作業をおこなっていないので使う機会も少ないSSTです。
取り付け時に片側のみキャンバーボルトが装着されていました。
取り付け時は左右同じ位置への取り付けをおこなっていますのでロアアームの長さに変化でトーがものすごい数値になっていました。
試乗時もまともに乗れなかった原因です。
まずはトーを戻してキャンバーの左右差を見てみると左右差はほぼありません。このAMGの補正ボルトは20分ほどのキャンバ補正ができますので入れる必要はなかったと思いますがなぜ入っていたのかが全くわかりません。
さて調整ですがリアのトーの調整がこの車両はマフラーがAMGに変更されていてフランジが溶接されていて調整箇所への隙間がありません。なのでマフラーは前側のマフラーリングより外して隙間を作り調整するしか無いのでまたお時間がかかりそうです。
無事調整完了ですが車高がかなり下がっているのでキャンバーは結構ついています。
もともと純正では調整機能が無いので仕方ないですが少しでもタイヤの負担をへらすようにセッティングをおこないました。
まともに走れるようになりましたので試乗です。
ダウンサス取り付けと四輪アライメント調整後のインプレッション
結構車高が下がっていますのでバンプタッチが気になりましたがさほど気になる乗り心地ではなかったです。
少しソフトな感じですね。直進性なども良い感じです。キャンバーボルトの補正ボルトが入っているノーマル車だとなにか問題があってのボルトと思っていましたので気になっていましたが問題もなさそうです。
そして差し入れの方いただきありがとうございます。
それではこの度はありがとうございます。
また何かございましたらよろしくお願いいたします。
参考取付工賃 ダウンサス取り付け35000円(税別)四輪アライメント調整15000円(税別)
ブログ内の工賃は改正されている可能性があります。
※2024年1月より自助努力による維持は困難であると判断しサスペンション交換工賃を改正しております。
正確な工賃につきましてはHP工賃表を参照していただくかお問い合わせください。