クラウンにMILDダンパーという車高調の持ち込み取り付けです。

調整後は四輪アライメントまでおこないます。

この形の車高調はよく見る車高調です。そうなると大体の仕様はわかります。

15段調整の方なので乗り心地がソフトなタイプです。

 

MILDダンパー

出荷時の車高もかなりベタベタになる感じだと思いますので最初にある程度調整をします。

ラベルと車高調のスプリングシートの色が違うものは色々ありますね。

持ち込み車高調取り付け作業

フロント車高調

フロントの車高調の交換です。

ブラケットの固定のステーがついていませんので付属のタイラップで純正の金具を外して装着します。

今回は車高の高さがかなり低めでのご指定を頂いておりますでフェンダークリアランスを見る必要があります。

タイヤ・ホイールも同時に交換します。

アッパーアームのネジも1Gのため緩めておきます。

クラウンはアッパーマウントの締め直しで1cm近く車高が変わるものもありますので車高調整前に緩めておく必要がありますね。

馴染みで車高の変化があるって言う場合はこういったブッシュがヘタれば車高が下がるのをいいますね。

 

リア車高調の取り付け

リア車高調

リアの車高調の交換です。

リアはアリストと同じタイプの足回りです。

18クラウンからはタイヤハウスにカバーが付きましたので少しやりにくくなりましたね。

この方はアッパーマウントの1Gが少しやりにくいです。

1G締め直し

1G締め

車高を決めてからしっかり1G締めをおこないます。

これでブッシュでの車高の変化はありませんので車高が変化するとすればショックとスプリングの馴染みで数ミリといった所でしょう。

その後の下がりは車高調のヘタリとなってきますがだいぶ先ですね。

車高調のオーバーホール時期ってメーカーによっても違いますが色々見ていると30000キロほどが多い感じです。

ということはその半分の15000キロぐらいから徐々にヘタリを感じるようになってくるかもしれませんね。おおよそのお話です。

車高の高さ

ノーマル
ノーマル車高
クラウン
ローダウン

今回はかなり低めのセッティングです。

クリアランス

フロントのライナーの隙間が少し厳しいです。

今回はリアは減衰力中間、フロントは硬めのセティングでおこないました。

1G締めがしてあると減衰力の違いもかなりでますよ。

試乗です。

やはり大きいバンプ時はライナーに干渉が若干ありますね。

乗り心地は予想通りでした。なかなかお値段の割には良い感じです。

四輪アライメント調整

四輪アライメント

仕上げです。

クラウン175系は前後のトーとキャンバーの調整が可能です。

ロアアームNo2のブッシュは走行距離の割にはまだ問題なしです。

足回りの動きが機敏になっていますのでこの部分には負担が大きくかかってくるようになります。

ブッシュの亀裂が入るとブレーキ時の違和感やクイック感の低下などが感じられるようになってきます。

気になりだしたら交換が必要だと思いますのでご相談くださいね。

今回はキャンバーは少し付け気味でのセッティングでバンプ時のキャンバーの入りをよくします。

タイヤへの余分な負担は大きくなりますが走りと見た目の優先ですね。

トーの数値も変更をさせていただきました。

数値も予定通りに収まりましたので四輪アライメント作業完了です。

 

車高調取り付けと四輪アライメント後の試乗

175クラウンが新車の時はまだフルタップ式の車高調等はなくこの車高だと特注の車高調で超ショートストロークなどでハネてしまう車両が多かったです。

最近の車高調はフルタップ式の車高調で乗り心地もかなり考えられています。

今回のこの車高調もこの車高ですがブッシュもしっかりストレスフリーになっていればかなりマイルドな走行ができます。

ローダウン車に乗っている感じがしない乗り心地です。

技術の進歩を感じますね。

 

それではこの度はありがとうございます。

また何かございましたらよろしくお願いいたします。

 

参考取付工賃 車高調取り付け18000円(税別)四輪アライメント調整10000円(税別)

ブログ内の工賃は改正されている可能性があります。
※2024年1月より自助努力による維持は困難であると判断しサスペンション交換工賃を改正しております。
正確な工賃につきましてはHP工賃表を参照していただくかお問い合わせください。