今月このセットは3台目ですね。
デリカに車高を変えたくなくて乗り心地は変化したいって方に人気の組み合わせです。

さていつもの交換ですがこの車両今年2-3番目に入るくらいの錆です。
これはやばい感じです。

まずは交換前に絶対に交換に必要な部分を緩めて固着で変えられないことは無いかを見ていきます。
この時点で固着でボルトが抜けない場合は交換不可の判断となります。

今回は何とか無理をすれば交換できる箇所は緩めることができました。
スタビリンクなどは当然なんですが全く緩みません。というより工具も入りません。
なのでサンダーでカットしていきます。ナットを縦に落とせばリンクは使えます。

サスペンション作業

さてスタビリンクのナットだけをカットして外してボルト側はねじ切りをします。
これでナットを変えれば何とか取り付けはできます。
ストラットのボルトは抜けたので問題ないです。
ABSのステーのボルトは折れてないです。これはKYB側が新品でついているので問題なしです。

まずはフロントは問交換できました。

続いてリアです。

リアはスタビリンクを外すのに一苦労します。
付いた状態ではサンダーは使えませんのでナットスプレッターを使いますがワッシャ付きなのでナットは割れてもワッシャが割れません、ワッシャー部分はスプリングをある程度まで外してロアアームを下げておこなっていきます。これだけでもかなり大変なんです。

ロアアームの根本も固着がありますがこちらはあぶって何とか外せましたがここの部分もブッシュです長時間はあぶれません。最悪はロアアームブッシュを無理やり下げておこなう予定でしたが少しでもと思うとですね。

これで交換はできます。

まずは新品に組み替えていきます。
ナットは違う車種ではありますが手持ちがありますので交換していきますがボルトは専用品なので手持ちはありません。

止められるようにはしてすべてカッパーグリス付着の取り付けです。

まずは交換出来ることが先決です。

1G締め

固着箇所がありますが緩めて締めてみます。
ボルト側が回らないものが多いです。

車高の高さの変化はリアが1.5cm上がりました。フロントはノーマルと同じでした。

四輪アライメント調整

リアの調整カムは回りませんのでそのほかのアームを緩めてずらしていきます。
走れるレベルくらいまでは何とかって感じです。

フロントもあぶってタイロッドのナットタイロッドを回るようにして調整しました。
冷めるとやはりまた固いです。

何とか調整できました。

試乗です。

今のとことは異音などは無いですね。ご来店時はリアより異音がありましたがそれも消えています。
スタビリンクかと思っていたのですが違いました。

走りはご来店時の試乗と比べるとかなりの違いがありますのでドライブは楽しそうですが錆は今後どんどん広がっていく可能性もありますのでご注意ください。

そのほかブレーキもおかしそうなので早めに修理をしてください。

それではこの度はありがとうございます。
また何かございましたらよろしくお願いいたします。

ブログ内の工賃は改正されている可能性があります。
※2024年1月より自助努力による維持は困難であると判断しサスペンション交換工賃を改正しております。
正確な工賃につきましてはHP工賃表を参照していただくかお問い合わせください。